心の根っこの栽培日記

セラピールーム根っこのブログです。心理ネタを中心に、日々のあれこれを書いています。

仲間はずれをしてしまう心理

前回は、仲間はずれをされたときの対処法について書きましたが、それだけではやはり足りないものがあるなぁと思い、補足的に書いてみたいと思います。

仲間はずれをする側の心理。

前回チラリと触れましたが、仲間はずれを一人作ることで、それ以外の人たちと結束を固めようという目的が、意識的・無意識的にあったりします。

逆にいうと、自分の居場所を守らなければいけない、自分のポジションを奪われるのではないか、という怖れが心の深いところにあります。

それは例えば、兄弟が多くて、他の兄弟と両親(特に母親)の愛情を取り合ったというような子ども時代の傷みから来ているケースも少なくありません。

実は、仲間はずれをする人というのは、劣等感の強い人であることも多いのです。
私なんかでは、皆に愛されない。いつか嫌われるんじゃないか・・・という怖れ。

だからこそ、職場のニューフェイスや人から好感を持たれやすそうな人というのは、仲間はずれのターゲットにされやすいようです。
仲間はずれをする人の『私のポジションを守らなければいけない!』という危機感を刺激しちゃうんですよね。

すべての攻撃は、助けを求める声である、という心理学の言葉もあります。

こういった心理もふまえて、仲間はずれという現象を見てみると、仲間はずれという現象がわけのわからない対処のしようがない恐ろしいイジメというところから、少しはひねくれた子どもじみた嫉妬くらいにスケールダウンしませんでしょうか。少しは可愛げも出たかな・・・出ないかな(^_^;)

年度始めを迎え、新しい人間関係に緊張している方も多い時期ではないでしょうか。
皆さんが居心地のよい人間関係を築いていかれることを応援していますね!