大人になっても男性心理に大きな影響を与える、息子とお父さんの関係④
エディプスコンプレックスについて、お話しています
→大人になっても男性心理に大きな影響を与える、息子とお父さんの関係①
→大人になっても男性心理に大きな影響を与える、息子とお父さんの関係②
→大人になっても男性心理に大きな影響を与える、息子とお父さんの関係③
ちょっと長くなっていますので、概略だけ載せておきますね。
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(概略)
エディプスコンプレックスを大人になっても抱えていると問題が起こりやすい。
よくあるのは、下記の場合。
(1)心の中でお父さんが敵のままという場合。
①父親に対する怖れが強く心に残っているケース。
②父親が『ダメ親父』のケース。
(2)お父さんが心の中に不在という場合。←今回はここ!
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ということで。
今回は、前回に引き続き、エディプスコンプレックスを大人になっても抱えているとき、特に仕事の上で問題化しやすいパターンについてお話しますね。
(わからんかったら、また言うてね~☆)
(2)お父さんが心の中に不在という場合。
これは、前回もお伝えしているように、実際に母子家庭や、お父さんが仕事ばかりであまり家にいなかったというケースも含めて、心の中に父親の存在がない、という意味です。
なので、母子家庭でも、近所に住んでいた叔父さんが父親代わりをしてくれていたなどという場合は、父親不在とは考えないでくださいね。
さて、それでは。
お父さんが心の中に不在という場合、それは自分の中に男性モデルがない、ということになってしまいます。
それは、大げさに言うと、象を見たことがないのに、象の絵を描こうとすのと同じようなもの、かもしれません。
「長い鼻と大きな耳」と言われても、象を上手に描くことは難しいのではないでしょうか。
同じように、働く父親というのを身近に感じたことがないのに、例えば、残業って断っていいの? 家庭を持った時に、どこまで自分ががんばればいいの? 出世したいけど、どんな風に社内でふるまえばいいの?
そんな色んなことを1つ1つ、自分の“きっとこうする方がいいんだろう”という状況判断能力やパイオニア精神でやっていくしかなくなります。
ただ、これはこれで、しっかりと生きていく上で必要な要素ですから、とても素晴らしいことなんですね。
でも、どうしていいのかわからないという不安を感じやすくなります。
そして、どうしていいのかわからないという気持ちが強いと、なかなか自信が持てなくなってしまいます。
結果、わからないという不安から、怖れを多く抱えて仕事をすることになりやすく、仕事や上司に対して弱腰になるか、反対に不自然に強気になるか、あるいはハードワークや完璧主義に陥ってしまうかということになりかねません。
つまり、前回と似たような問題を抱えてしまうことも少なくないのです。
お父さんが心の中に不在というケース。
現代の日本では少なくありません。
両親が離婚した。お父さんが単身赴任だった。お父さんは忙しくてほとんど家にいなかった。お父さんが無口で、存在感はほとんどなかった、など。
エディプスコンプレックスを大人になっても抱えたままになるケースが、実際増えているのかもしれません。
そういう場合、どうしたらいいのか。
次回でお話していきたいと思います。