大人になっても男性心理に大きな影響を与える、息子とお父さんの関係①
こんにちは。
男性向けの記事が少ないので、今回は男性心理と仕事について書いてみたいと思います。
参考になるといいな~。
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男性心理と仕事というものについてご相談を受けた時に、避けては通れないのでは?と思うくらいよく出てくるのが、お父さんからの影響です。
そこで今回は、もしかしたら心理学的には最も有名な父と息子のお話、『エディプスコンプレックス』をご紹介します。
まず、エディプスコンプレックスの名前の由来にもなった、ギリシャ神話のエディプス(オイディプス)王の悲劇って、みなさんはご存知でしょうか?
物語の中身も興味深いので、簡単にご紹介しますね。
ただし。
エディプス(オイディプス)王の悲劇の方に意識が持って行かれると結構本気で悲しくなるので、サラッと読んでくださいね(^^;)
◆エディプス(オイディプス)王の悲劇とは
物語は、古代ギリシャ・テーバイ国のライオス王が神託(神のお告げ)を受けるところからはじまります。
神託は、「ライオス王は自分の息子に殺されることになるだろう。そして、その息子は母親(つまりライオス王の妻イオカステ)を妻にするだろう」というものだったため、ライオス王は生まれた我が子を殺すように家来に命じます。
しかし、子供をかわいそうに思った家来は、ひそかにその男の子を殺さずに遠い国・コリントス国に捨てました。
男の子は、子供に恵まれなかったコリントス国王夫妻に引き取られ、オイディプスと名付けられて大切に育てられます。
やがて成長したオイディプスは、自分がコリントス国王夫妻の本当の子供ではないという噂に不安を感じ、真偽を問うために神託を受けに行きます。
すると、その問いには答えず「そなたは、父を殺し、母を妻とするだろう」という神のお告げがあり、オイディプスはその予言を避けるためにコリントス国から出て行くことを決めます。(この時、オイディプスにとって父母とは、コリントス国王夫妻になるので)
コリントス国から出て、よりにもよって、実の生まれ故郷テーバイ国へと向かうオイディプス。
そしてその旅の途中で、道を譲る譲らないの諍いを起こし、諍いの末に相手の老人を殺してしまいます。
実は、それが本当の父であるライオス王でした。
そんなこととは知らずにオイディプスは、その後テーバイに着きます。
そして、当時テーバイの民を苦しめていた怪物スフィンクスを倒します。
(かの有名なスフィンクスのなぞなぞですね)
英雄となったオイディプスは、ライオス王亡き後未亡人となっていたイオカステを、これまた自分の母とは知らず妻にします。
イオカステもまた、まさか自分が血のつながった息子の妻になったなど、もちろん知らないまま・・・。。
しかし、オイディプスがテーバイの国王となってから疫病が流行りだし、これを解決するために再びオイディプスは神託を仰ぎます。
神託は、「ライオス王を殺したものを見つけ出し、この国から追放すれば解決する」というものでした。
そこで、ライオス王を殺したものが誰なのかを探した結果、犯人は自分であること、そして自分はライオス王とイオカステとの間に生まれた子供であることをオイディプスは知ります。
真実を知った妻であり母でもあったイオカステは自殺し、オイディプス自身も自分を罰するために自分の両目を自分でつぶし、国を出ます。
・・・。
相当な悲劇ですね(汗)
これが、オイディプス王の悲劇といわれるお話です。
◆エディプスコンプレックスとは
で。
心理学でよくいうエディプスコンプレックス(なぜかオイディプスコンプレックスとは聞かない)って、なにかというと・・・。
簡単にいってしまえば、まだ幼い子供の頃、男児が、お母さん大好き♡お父さんはライバル!というような心理を持ち、しかしながら、お父さんを敵にしてしまうと、まだ弱くて小さい自分は、お父さんに逆にやられてしまうという怖れや、またお父さんにも好かれたい、という気持ちなどから、お母さんを諦めようとしたり、お父さんの言う通りに従おうとしたりする葛藤のことを表します。
と、まぁ、エディプス王ほどの大悲劇を生み出すわけではございませんので、ご安心を(笑)
次回は、そんなエディプスコンプレックスについて、本題に入っていきたいと思います。