きみは誰だい?
テキトー家庭菜園愛好家の私。夫が丹精こめて育てている野菜の苗を雑草と間違えて抜いてしまうこともしょっちゅうです。
先日も雑草抜きをしていると、ニューフェイスを発見しました。
この方です。
はて?
こんな花、植えたかな???
なにしろ、テキトー家庭菜園愛好家ですから。
何を植えたのか自体、忘れてしまった・・・。
しかし、畑のこの区画は私が植えたところ。
私が植えたはずの植物なんだよなー。
一輪挿しに飾った後も、「きみは、誰だい?」と話しかけておりました。
はい。返事はありません。
とりあえず、命名。
『派手なヒト』。
派手なヒトは、大きな羽のようなひらひらの花びらをフワフワさせています。真っ赤な花の真ん中は黒っぽくて、ちょっと妖艶というか毒々しい雰囲気もあります。
写真を撮って、実家の母に「このヒトは誰なんでしょうか」と見せてみたら、さすが家庭菜園の先輩。
「う~ん。これはケシではないかな~?」とお答えをもらいました。
ケシ?
聞いたことはあるような。
さっそくネットで検索すると、ケシの画像が出てきました。
「あ、これだわ」とクリック。
すると、我が家の派手なヒトにそっくりな画像とともに『アヘン』と出てきました。
な、なんだってー!?
アヘンて、あの麻薬のアヘン?
どうも、そのようです。
ケシは、種類によっては麻薬の一種であるアヘンになるようです。
しかし、この時の私はびっくりしすぎて、“種類によって”という部分が抜け落ち、アヘンを育ててしまったのか!?と恐れおののきました。
派手なヒトの、あの毒々しさ。やっぱりダークな一面があったのね!と変な方向へ。
しかし。
いやいや、よかった。
ちゃんとよく読んだら、我が畑の派手なヒトは、アヘン用ではないようです。
世間でよく聞く『ポピー』(こちらもケシのこと)のようでした。
アヘンもポピーも同じケシ科。
見た目もほとんど同じなのに、全然違う人生(ケシ生?)になるのね・・・。
さてさて。
あなたは、誰かに「きみは、誰だい?」と聞かれたら、なんて答えますか?
自分がどんな人間であるのかということが、自分でわかっていますか?
私は、ケシ科ケシ属。名前は、派手なヒト(←ホントは違うけど)。
丁寧に扱わないとすぐに花びらがとれちゃうのよ。
派手な見た目でアヘンと間違われやすいけど、中身はかわいい普通のお花よ。
・・・なんてね。
自分のことであってもわからないことはたくさんありますが、自分なりにでも自分がどういう個性を持っているのか見つめていくことは大切です。
自分で自分のことを理解できていないと、合わない仕事で苦労したり、自分の価値感を尊重できずに、ひいては自分の生き方がぶれてしまうことになりかねません。
どういうことに幸せを感じ、どういうことを苦手とし、どういう風に生きていきたいのか。
自分という人間を知っていくことは、自分の能力を最大限に活かし、自分の人生を満喫することなのかもしれません。